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Reiner Knizias Qin01

 

■ Reiner Knizia’s Qin
タイルを置いて領地を広げていくボードゲーム。全ての仏塔を配置したプレイヤーが勝ち。

 

タイルを置いて領地を広げていくボードゲームです。2つの色が繋がった領地タイルを、順番に1枚ずつ置いていきます。同じ色の領地が2つ以上繋がるとその場所に仏塔を建てることが出来ます。同じ色の領地を繋げることで他のプレイヤーの領地を吸収することが出来ます。領地を広げて奪い自分の仏塔を建て、1番最初に全ての仏塔をボード上に置いたプレイヤーが勝者となります。

 

「ライナー・クニツィア」の新作、「QIN(秦)」です。領地タイルを置いて奪い合うという、簡単なわかりやすい陣取りゲームです。しかし悩みどころも結構あって楽しく遊べるゲームです。

 

そんな「QIN/秦」のiPad版です。

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時は「秦」、場所は中国。秦は群雄割拠する戦国時代でした。そんななか紀元前221年、秦の「始皇帝」により中国は統一されます。その後、漢を経て魏呉蜀の三国時代へ時は流れていきます。

これはその「秦」の時代、とある地域の領地をめぐって覇権を争っていくという陣取りゲームです。

 

ゲームの目的は全ての仏塔を領地に置くことです。

 

自分の番が来たら

 

・タイルを1枚置く

 

これだけです。

 

これがゲーム画面です。真ん中に正方形のマップがあります。左上が自分の手札のタイルになります。手札は常に3枚です。右上、左下は相手プレイヤーのアバター、タイルになります。

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自分の番が来たら「タイルを1枚置く」をプレイします。左上にあるタイルの中から好きなものをドラッグしてボード上に置きます。

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タイルは「領土」となっています。領土タイルは「赤」「黄」「青」の「3色」があって、そのうちの2つの領土がくっついた長方形の形になっています。

タイルは「赤-赤」「黄-黄」「青-青」「赤-黄」「青-黄」「赤-青」の6パターンあり、それぞれ12枚、全部で72枚あります。

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マップの中にはスタートとなる領土が3色あります。

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タイルはマップ上の草原のマスに置きます。茶色い部分ですね。タイルは置いてからタップすると向きを変えることが出来ます。

そして手札からタイルを置くときは、必ずマップ上にある領土に隣接するように置かなければいけません。

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このように離れた場所にいきなりタイルを置くことは出来ません。

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最初はここに置いてみましょう。すでに配置してある領土に繋がってさえいれば向きは関係ありません。置きたい場所を決めたら、自分の手札の上にある「Done」をタップして決定します。

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タイルを置いたとき、同じ色の領土が2つ以上繋がった場合、そこは「州」となります。今は赤が3つですが、2つで「州」は完成します。

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タイルを置いて「州」が完成した場合、その場所に自分の「仏塔」を置くことができます。この「仏塔」がこの州の所有者のしるしというわけです。

「仏塔」はそれぞれのプレイヤーが持っていて各アバターの右上に表示されています。「仏塔」をひとつ置いたので「18」に減っていますね。

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仏塔を置いたら下の山札からタイルを1枚補充して自分の番は終わりです。

次のプレイヤーの番になります。同じようにタイルを1枚ずつ置いていきます。

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また自分の番になりました。

タイルを置くときは、すでに作った「州」を拡張することができます。すでに完成している自分の州に、同じ色のタイルを繋げて配置します。

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このとき、他のプレイヤーの州に繋げてしまうとそのプレイヤーの州も拡張します。

例えばいま赤の自分の州を拡張しようと置きましたが、タイルは「赤-黄」でした。黄色のほうは隣の緑のプレイヤーの州と繋がっていますから、このまま置くと緑のプレイヤーの州も拡張してしまいます。

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タップして逆向きにし、このように置けば違う色になっていますから拡張はしません。自分の赤い州も拡張しませんが、戦略としてわざとこういう風に置く場合もあります。

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今回は「赤-黄」のタイルをこのように置いてみましょう。赤いタイルの部分が繋がって州は4つの大きさにまで拡張しました。

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さらにこの赤い州を大きくしましょう。タイルはすでに置いてあるタイルに繋がってさえいれば置けるので、色を必ず合わせなければけないというわけではありません。

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赤いタイルが5つ以上繋がると、そこは「州」から「省」になります。「四川省」とかの省ですね。

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「省」にある「仏塔」は「二重塔」にランクアップします。

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「仏塔」が「二重塔」になるときは、同じ仏塔にもう1つ仏塔を重ねることになるので「仏塔」の所持数が1つ減ります。

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同じ色の土地を2つ以上繋げると「州」となり「仏塔」を「1つ」置きます。

同じ色の土地を5つ以上繋げると「省」となりそこに「仏塔」をもう1つ置いて「二重塔」になります。

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マップ上にはいくつか「村」があります。灰色のマスです。

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この「村」に繋がるようにタイルを置いてみます。赤い領土を繋げてみましょう。

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同じ色のタイルが2つ出来ましたから、ここは自分の「州」となります。それから「仏塔」を「1つ」置きます。仏塔の所持数は1個減ります。

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「村」に「州」または「省」を繋げると、その「村」を「占有」することができます。村を占有した場合、その村にさらに「仏塔」を1つ置くことができます。

仏塔の所持数はまた1つ減ります。

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このように自分の「州」や「省」を拡張して伸ばし、「村」に繋げて占有していきます。

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他のプレイヤーが占有している「村」は「征服」して奪い取ることが出来ます。

例えばこの場合、白いプレイヤーの青い州が上の村に接続して占有しています。

黄色は自分の州です。領土のタイルの色が繋がったらそこが自分の州になりますので、各プレイヤーごとに領土の色が決まっているわけではありません。黄色、青、赤、どの色でも自分の仏塔が置いてあればそこが自分の領土になります。

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この場所に黄色の2枚続きのタイルを、相手の村に繋がるように置いてみましょう。

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同じ色の領土が5枚になりましたから、ここは「省」になります。

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すると相手の村の仏塔が自分の仏塔に変わっていますね。相手の持っていた村を征服したのです。

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このとき、相手が村に置いてあった仏塔は手元に戻ります。自分の仏塔は、省の仏塔を二重塔にするため1つ追加し、さらに村に1つ置いたので2つ追加したことになります。

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仏塔の所持数を見てみると、自分の仏塔数が「2つ」減り、相手の仏塔数は「1つ」増えています。

相手の村を征服した場合は、そこに新たに自分の仏塔を置き、相手の仏塔は手元に戻ります。

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マップ上にある相手の同じ色の「州」は、吸収することが出来ます。

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上にあるのは自分の「州」です。紫の仏塔が置いてあります。下は他プレイヤーの州です。緑の仏塔が置いてあります。両方とも赤い領土です。

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ここに赤いタイルを置いて繋げてみましょう。上の自分の州は「4」で、相手の州は「2」です。

このように違うプレイヤーが所持している「州」を繋げた場合、数の多い「州」に数の少ない「州」は吸収されてしまいます。

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吸収された場合、置いてあった相手の仏塔は手元に戻ります。

この場合は、4つの州が一気に8つの領土になったので「省」となり仏塔は「二重塔」になりました。出来た「省」で村にもつながったので、村に置いてあった相手の仏塔も手元に戻ります。

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このような「州」の吸収には1つだけ条件があります。

この場所に青いタイルを置いても大丈夫です。両端は2つの緑のプレイヤーの州なので、単純にこれは「州の拡張」になります。6つになった州は「省」になるので「二重塔」ができます。

ここでは2つの仏塔がまとまるだけで追加はありません。

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しかし、このタイルの置き方はダメです。別々のプレイヤーが所有する2つの州を繋げた場合、普通であればどちらかに吸収されるわけですが、このように互いの州が「同数」だった場合、それを繋ぐようにタイルを置くことは出来ません。

両方とも2つの「州」です。これを繋ぐことは出来ません。どちらかが「3」ならばそれは繋げるようにこの青いタイルを置くことが出来ます。また青いタイルでなければ置くことが出来ます。

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このように順番にタイルを置いては仏塔を配置していきます。だいぶマップ上が埋まってきました。

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右下のほうにある赤い省をもっと大きくしましょうか。しかしこの「省」はもう問題ありませんね。

ちなみに「州」は相手に吸収されることがありますが、「省」になった領土はけして吸収されることはありませんので安心して放置できます。

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それともこの「省」から左に伸ばしていきましょうか。

同じ色の「省」同士は接続させることが出来ません。なのでこちらに伸ばしても意味がないかもしれません。

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ここは少し方向を変えて上のほうで「州」を作って少し手を広げることにしましょう。

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赤い領土で「州」になったので仏塔を1つ置きます。こんな風に領土は地道に置いていくことが重要です。

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終盤戦になりました。ゲームの目的は「全ての仏塔を置くこと」です。

右上のプレイヤーがあと残り1個ですね。これはマズいです。何とかして相手の仏塔を増やさなければいけません。

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そこで左側のこの場所にタイルを置いてみます。「省」で白いプレイヤーの「州」を吸収します。そうすれば仏塔は手元に戻るし、村も征服できます。これはいい手ではないでしょうか!

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狙い通り、相手の仏塔は手元に戻り、吸収した州で村を征服、そこに自分の仏塔を置くことが出来ました。

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仏塔の数は「4」と「3」です。ギリギリのところでしのぐことができました。このように相手の州を吸収し、仏塔はなるべく相手の手元に戻させなければいけません。

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さらに続いて下の「村」に「省」を繋げます。これで村の征服をすれば「3」-「4」で逆転です!

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あ、あれ?

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実はこれ、ルールの記憶違いで作戦ミスをしてしまいました。

「村」を征服するときは「州」同士の吸収とはルールが違います。

「村」を征服する場合、その村に繋げているプレイヤーの「仏塔の数が多い」ほうが村を占有します。

例えばここでは左下の村に接続した今の赤い「省」は「仏塔2個」です。ところが白いプレイヤーも別々の州をその村に接続していて合計「仏塔2個」になっています。同じ個数の場合は征服できませんので、ここでたとえ省を接続しても村は征服できないのです。

Reiner Knizias Qin151

 

先ほどのところで「おや?」と思った方もおられると思いますが、ここも同じです。

村に繋げた「州」は赤が「3」で、もとの青は「2」です。しかし村の征服は州の吸収とは違い、州の個数は関係なく仏塔の数で決まりますから、ここは領土「3」-「2」ではなく仏塔「1」-「1」の比べ合いになり、征服できなかったというわけです。

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思わぬミスをしてしまいました。その後盛り返すこともできなく白いプレイヤーに逃げ切られてしまいました。

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マップは「鳥」と「ライオン」の2種類が選べます。

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ライオンのほうはボード上にまんべんなく「村」が点在し、さらに水辺があります。水辺にはタイルは置くことは出来ません。ライオンマップは、細かく村に接続していくのでパズル的な楽しさがあります。

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ゲームでは「AI」と「プレイヤー」を選ぶことが出来ます。

「AI」は「wu qi/呉起」「Li Mu/李牧」「Sun Bin/孫ピン」「Qin Shi Huang/始皇帝」の4種類を選べます。

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プレイヤー同士では本体を持ち替えての対戦も可能です。

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またGameCenterを利用したオンライン対戦も可能です。

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慎重にタイルを置く位置を選び領地を広げ、仏塔を築いてこの土地の支配権を獲得しましょう!

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タイルを置いて領地を広げていくボードゲームです。2つの色が繋がった領地タイルを、順番に1枚ずつ置いていきます。同じ色の領地が2つ以上繋がるとその場所に仏塔を建てることが出来ます。同じ色の領地を繋げることで他のプレイヤーの領地を吸収することが出来ます。領地を広げて奪い自分の仏塔を建て、1番最初に全ての仏塔をボード上に置いたプレイヤーが勝者となります。

 

まとめ。

 

ゲームの目的

・全ての仏塔を置く

 

自分の番では

・タイルを1枚置く

 

いくつかの補足

・タイルは草原の部分に置く

・タイルを置く場合はすでに置かれているタイルに必ず隣接させる

・隣接させる場合は色は関係ない

・向きは自由

 

「州」

・同じ色2つ以上で完成

・州には仏塔を1つだけ置く

 

「州の拡張」

・すでに置いてあるタイルと同じ色のタイルを繋げると州は拡張される

・このとき他のプレイヤーの領地も拡張されてしまう場合もある

 

「省」

・同じ色が5つ以上で完成

・省には二重塔(仏塔2つ)を1つ置く

 

「村」

・誰も占有していない村に州、省を接続するとその村を占有できる

・占有した場合、その村に仏塔を1つだけ置く

 

「村の征服」

・他プレイヤーが占有している村に州、省を接続するとその村を征服できる

・その村に接続している領地にある仏塔数が1番多いプレイヤーがその村を征服する

・村を征服した場合、それまで占有していたプレイヤーの仏塔は手元に戻る

・その後新しく占有したプレイヤーの仏塔を置く

 

「州の合併」

・同じ色の州が接続した場合、その州は合併される

・同じプレイヤーの州が合併した場合、省になり2つの仏塔は重なって二重塔になる

・違うプレイヤー同士の州が合併した場合、数の多い州に数の少ない州が吸収される

・吸収されてしまった州のプレイヤーの仏塔は手元に戻る

・同じ数の州同士を合併してしまうような場所にタイルを置くことは出来ない

 

・省は吸収されない

・省同士は合併できない

・全ての塔を配置したプレイヤーが勝ち

・所持仏塔数は2人プレイ24個、3人プレイ19個、4人プレイ15個

 

クニツィアの新作ゲーム「QIN」ですね。これは非常に面白いです!

 

ルールはとてもシンプルでわかりやすくできています。自分の番ですることも単純に「タイルを1つ置く」、これだけなんですが、意外と悩みどころがあって考えさせられます。

まず手札のタイルは2つの領土が繋がった形をしています。領土は2つ以上同じ色が繋がれば仏塔を置けます。なので「赤-赤」「黄-黄」といった同じ色の繋がったタイルを置いただけで、すぐそこが自分の領土になります。

タイルの色は3色ですが、自分の領土を示すのは仏塔のほうです。領土の色に関しては全プレイヤー共通になっています。赤色、青色、黄色、誰が使っても仏塔さえおけばそこが自分の領土になります。タイルは2色で繋がっているので、片方の色を利用すれば、次のプレイヤーはもう片方の色の領土を利用することができるということですね。

また同じ色同士を繋げればそこは領土となりますが、別に同じ色で繋げなければいけないということはありませんので、隣接さえしていればタイルはどこでも自由に置くことが出来ます。他プレイヤーが置いたタイルもどんどんと繋げて利用できるので領土は結構作りやすいのです。

 

このゲームの目的は「仏塔をすべて置くこと」であり得点ではありません。領土も繋げやすくはなっていますが、領土を広げることが目的ではありません。

ここは非常に大きなポイントです。

 

やれることのうち

2つの領土を作る→「-1」

5つの領土を作る→「-1」

村に接続する→「-1」

これだけ仏塔が減ります。

 

また

相手の領土を吸収する→「相手+1」

相手の村を征服する→「相手+1」「自分-1」

これだけ仏塔の数が動きます。

 

このような仏塔の数の増減を考え、自分の仏塔を減らして相手の仏塔を増やすにはどこに置くべきなのか、ということを頭に入れて領土を広げていく、というのが重要なのです。

 

こういった陣取りゲームの場合、大きな大帝国を作りたくなるものですが、5つ以上できる「省」を作り、そこへどんどん領土を連結、吸収を繰り返して20個からなる大きな省を完成させたとしましょう。

しかし5個の省も、20個の省もどちらも置いてあるのは二重塔1つだけ、仏塔の個数は変わりません。大きくすれば吸収とかもしやすくはなりますが、あまり巨大にすることには意味がないのです。なので5個で出来る省をいくつか作り相手の領土の吸収を狙い、さらに2つで出来る州をいくつも作っていったほうが仏塔の数は早く減ったりします。

 

先ほど領土の色は各プレイヤーの誰でも利用できると書きましたが、タイルが長方形で2色なため、置き場所によっては自分の領土だけではなく相手の領土も広げてしまうということも起きてしまいます。

ところが、これが逆に利用できてしまうこともあるのです。

例えば自分以外の2人のプレイヤーの同じ色の領土をわざとくっつけてしまいます。当然どちらかの領土は大きくなりますが、もう片方のプレイヤーの仏塔は手元に戻ります。上に書いた「省を大きくすることはあまり意味がない」というのも、もし相手の「省(仏塔2)」のそばに同じ相手の「州(仏塔1)」があった場合、そこをわざと繋げてしまえば、省に州は吸収され仏塔は1つ手元に戻って、合計3つあった仏塔は2つになってしまいます。

相手の領地を広げてしまうということが逆に自分に有効な手となる場面があるのです。こういうやりかたも「目的は得点ではなく仏塔の数である」というところがとても効いていて面白いですね。

 

タイルを繋げて仏塔を置いていくという、ただそれだけなんですが、思わず手がフッと止まってしまうくらいマップとにらめっこをしてしまいます。2マスの長方形タイルでは村まで2マス分残してしまうと占有されてしまうとか、手にあるタイルの何を残して一気に仕掛けるかとか、なるべく広げないように隙間を埋めてきながら仏塔を減らしていくとか。

相手の仏塔を取るために「どこかに穴がないだろうか」と目を皿のようにして場所を見つけていく感じは、オセロとかチェッカーとか囲碁とかに似ている気がします。明確な作戦を決めてそれに向かって突き進んでいうというよりは、全体的にじわじわと広がっていくような。とはいえ同じクニツィアの「Reiner Knizia’s Tigris & Euphrates」や「Reiner Knizia’s Samurai」のような「最低の得点で競う」といったバランスよく獲得していくような感じではなく、その点では仏塔を早く減らせば勝ちというわかりやすさがあってゲーム全体がスッキリとしているという印象を受けました。

クニツィアの以前の陣取りゲームに比べれば簡単な部類になりそうですが、このくらいのわかりやすさがあったほうがとっつきやすく陣取りゲームが苦手だという人でも十分に楽しめるのではないかと思います。

 

グラフィックはとても素晴らしいですね。BGMも中国っぽくていい感じです。プレイがタップしてタイルを置くだけなのでその点では問題ありません。

当然ですが仏塔の数の判定などは勝手にやってくれますし、タイルが置けない場所は最初から選べません。そういうところが簡単でいいですね。

 

モードはAIとの対戦と、本体を持ち替えての対戦が出来ます。自分の手札の公開/非公開がプレイ順で切り替わるようになっているので、テーブルの上に置いてiPadを挟んで顔を突き合わせて対戦するということは無理ですね。

マップはボードゲーム版と同様、「鳥」と「ライオン」の2面が選べます。「ライオン」のほうはより緻密になって難しいです。

 

1ゲームは30分程度。初心者の方でもわかりやすく手軽に遊べるゲームだと思います。

 

難点。ガチガチの陣取りゲームを期待する方にはちょっと物足りないかもしれません。手札3枚はランダムで引くのですけど、意外とプレイヤーごとの仏塔数に差が出たりするので、おそらく強い人にはなかなか勝てないのではないでしょうか。

AIが強くなるほど思考時間が長くなります。特に「始皇帝」はよく考えますね。そのくせ弱いというのはどういうことなんでしょう。決定をするとき手札の上の「DONE」をタップするのですが、この位置がいつも忘れて迷いますね。統一で右下、左下に決めてくれたらもっと楽になったんじゃないかと思います。あと仏塔数の所持数ももっと大きくして欲しかったですね。

あと細かいところで操作が出来なくなったりするバグがあります。要アップデートです。

 

このゲームを作ったデベロッパは「Elately」というところで、このクニツィアの「QIN」が初配信らしいですが、今後はボードゲーム「St. Petersburg/サンクトペテルブルグ」、「Niagara/ナイアガラ」といった配信の予定があるようですよ。楽しみですね。

 

*2012年末までにはiPhoneにも対応する予定だそうです。

 

領地タイルを繋げ仏塔を置き、領土を広げていくボードゲームです。おすすめ。

 

 

     

    Reiner-Knizias-Qin100

    ボードゲーム / 対戦思考ゲーム / ストラテジー / オンラインゲーム / おすすめ
    価格 / ¥600
    カテゴリ / ゲーム
    バージョン / 1.0
    開発 / Elately

    iPad 互換 iOS 5.0 以降が必要

     

    Reiner Knizia’s Qin
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